KISETSU 絨毯日記

..........................from kyoto and china carpet diary

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

色見本いろいろ

絨毯試作行脚では、各工場に行ってデザインに添って、
表現の打ち合わせや色の打ち合わせをしていきます。
色は基本、工場が持っている色見本で指示していくのですがさまざまなのです。

チベット織の工場の色見本
チベタン色見本
工場で染めた糸の蓄積を集めた完全オリジナル。
右側のものは、織った後マーセライズをした後の色見本。
マーセライズとは、簡単に言うと強いアルカリで
糸の表面を溶かして柔らかくする加工なので全体的に黄色く焼ける傾向があります。
その影響も踏まえて色だしするのが結構難しいのです。

工場オリジナル色見本だと、色の組み合わせを見難いので、
私たちオリジナルの色梵天にして持っていってます。
チベタン色見本2
柄と配色が一目で分かるように札もつけてます。
これは、カット面と側面が両方見られてとっても重宝しています。

草木染の工場の色見本
草木染色見本
草木染といっても、堅牢度のことがあるので化学染料も使っています。
なので、鮮やかな色も多いです。手前が新色。さらに鮮やか。
草木染色見本2
梵天になっていてカット面が並んでいるので探しやすく、
色の組み合わせも見やすいので、作業も早く済むし一番良い色見本。

シルクの工場の色見本
シルク色見本
ブック型になっている中国絨毯共通のもの。
各色調、淡色から濃色までグラデーションになっているのは良いのですが、
色の組み合わせが見にくいし、
シルクはカット面と側面の濃度の差が大きいので出来上がりが想像しにくい。
いつも、今までで成功した色の組み合わせや工場のデザイナーの意見を参考に、
ちょっと手探りのような感じで色指示しています。

色指示なんて、デザインに色窓をつけているんだから工場に任せればいいんじゃないの
と言われそうですが、そうは行かないのです。

手織絨毯で使われるのは、中国の国内産のウールで、
私たちが通常使っているニュージーランドウールより黄味が強いのです。
また、手紡ぎの糸を使っていたり、
いまだに石炭で熱して染色している工場もあったりして
染の安定度が低く、指示色が再現できないことも多いのです。
それなので、工場に行ってそこの色見本で工場のデザイナーと相談しながら、
デザインにあわせた色を組み合わせていくと言う作業が重要なのです。

スポンサーサイト
  1. 2010/08/26(木) 19:38:16|
  2. 絨毯作り中国
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

バラ。色とりどり

今年、デビューしたKISETSU collection のなかの
バラの花の柄のカラーバリエーションが出来てきました。
蔓状の茎が柔らかい曲線を描く上に、可憐なバラの花が咲く優雅なデザイン。
ここに写っているのは玄関マットサイズですが、
サイズの大きな物も作っています。

三昌さん止め柄6
彩度の高いこっくりした赤色は、この柄のために特別に色を染めてもらいました。
鮮やかで美しい赤が出ました。

三昌さん止め柄1
濃いチョコレート色も艶のある落ち着いた出来上がり。
レモンイエローのシルクがうまく光っています。

日本デビューももうすぐです。


  1. 2009/12/21(月) 18:06:19|
  2. 絨毯作り中国
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

チベタン織りの絨毯

今年7月に中国に試作依頼に行った、
【KISETSU collection】の新作の頭出しが出来上がってきました。
依頼どおり上がっているか確認したり、違っていたら改善したり、
もう一度最終的な仕上がりのための打ち合わせを行います。

【KISETSU collection】の多くのシリーズはチベタン織りという織り方で織っています。
この織り方の大きな特徴は、他の織り方の絨毯に比べて軽く、折りたためることです。
また、織りのスピードも速いので価格も抑え目なのも魅力です。

チバタン織り5
チベタン織りは立て機で織られます。工場には何機もの織り機が並んでいます。
目の前に織り図をはさみ、確認しながら、マットサイズなら一人でラグサイズなら二人で織ります。
上から釣ってある丸いものがパイル糸になる糸球。森ガールのおうちみたいに見えます。
ここから柄に使う糸を引っ張ってきて織っていきます。

チベタン織りの織り方は独特です。

チバタン織り1
縦糸の中間に金属の棒を置き、色糸を縦糸に絡めながら巻きつけます。

チバタン織り2
金属の棒の端から端まで色糸を絡めたら、そのままへらで叩き締めます。

チバタン織り3
端からナイフを入れパイルの頂上を切って行きます。

チバタン織り4
これで一段パイルが織れました。この後金属の棒を抜き、締め糸でパイル糸を固定します。

パイル糸をいっぺんに切って行く為早く織ることが出来、
パイル糸が端正に並ぶので、すっきりとした仕上がりになります。

【KISETSU collection】の商品も上品に仕上がってきています。
完成品を見るのが楽しみです。




  1. 2009/11/24(火) 20:34:39|
  2. 絨毯作り中国
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

絨毯の試作検査

【KISETSU collection】の試作の検査に行きました。
ここで最後の仕上げの検討や仕上がりの検証をします。

工場敷地内5
広大な敷地の中に住居棟や工場棟が整然と並び、道端の花壇には野ばらが咲いています。
工場内1
訪れたときは休み時間でした。下絵が描かれたベース生地を張ったパネルが何列も並んでします。
工場内3
一人残っていた工員さんがヒョウ柄の絨毯を織っていました。

工場の色出し室
梵天室8
数多くの色サンプルが並ぶ。
真ん中に写っているのは、私たちが日本で選んだ色指示のパネル。
この工場では、このパネルを見ながら工場側で在庫色を選び、
日本に送って来た物を私たちが再度検討した色で絨毯を織るという作業をしました。

ここからが本番の試作の検査です。

試作検討2
まずは表現と仕上げ加工の検証から。
表現は本当に細かく丁寧で、一つ一つのモチーフの表現がきっちりされています。
ただ、マーセライズを強くされていたため、パイルが細くなりすぎていたので、
改善してもらうことにしました。
【KISETSU collection】のフックシリーズの絨毯には、
ウールのパイルがむっちり立っている上質感が必要だからです。

試作検討5
シンプルなデザインでは、ラインの表現が重要なので、細かいところも指示します。
カービングのラインの決定もここでします。
カービング中5
カービングによって柄が浮き上がり引き立たせることが出来ます。
手元の奥側と手前の花弁のラインを見ると良く分かります。
デザインによって、カービングをどう入れるかを検討し、より高い完成度を目指します。

この商品は、そろそろ完成して日本にやってきます。
最終的にどんな感じに仕上がっているのか楽しみです。


  1. 2009/11/24(火) 20:33:06|
  2. 絨毯作り中国
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

7月22日皆既日食の日に絨毯の打ち合わせpart2

シルク絨毯の工場で、試作指示。
この工場は初めてなので、どんな商品を作っているのかも見極めます。

P1040458.jpg
皆既日食後の土砂降りの南京空港。
空の上では、日食はまったく体験できませんでした。。。

P1040499.jpg

IMG_1513.jpg
空港から車で2時間弱、工場の門とは思えないかわいい門をくぐると、
工場とは思えない古めかしい邸宅のような工場に到着。

P1040522.jpg
色糸のサンプル帳を見ながら、1色1色、色指示をします。
デザインどおりの色が無い場合は、デザインのイメージや意図に合わせながら
カラーコンビネーションをその場で考えます。
こういうことは、よくあるので現地に行って色やデザインの指示を行う事が
物を作るうえでとっても重要だと思っています。

試作指示を終え、工場を見せてもらいました。

IMG_1508.jpg
デザインから織り下絵に図柄を写すときに使う机。
ガラスの板の下から蛍光灯をあてて、図柄をすかして写し取ります。

IMG_1509.jpg
出来上がった織り下絵。方眼の一目が織りの一目。
P1040501.jpg
これを見ながら織り子さんたちが絨毯を織って行きます。

IMG_1500.jpg
ほとんどの織り子さんは住み込みなので衣食住はいつも一緒。
おしゃべりをしながら、でも目にも見えないものすごいスピードで
一目一目織っていきます。

IMG_1503.jpg
ちょうどお昼ごはんが終わったあとでした。
織り子さんたちのお弁当箱

IMG_1506.jpg
織り上がった絨毯は、表面のパイルをきれいに刈ってから、
カービングをしてデザインを際立たせて仕上げられていきます。

P1040523.jpg
工場の皆さんと記念撮影。
真ん中のピンクのシャツの女性が工場長で、その左隣が息子さん。
学生さんだと思っていたら写っている坊やのお父さんでした。。。



  1. 2009/11/24(火) 20:26:49|
  2. 絨毯作り中国
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ

プロフィール

kisetsu kyoto

Author:kisetsu kyoto
京都でインテリアテキスタイルのデザインをしています。
絨毯作りの日々の様子をつれづれに書いていきます。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (6)
絨毯作り京都 (1)
絨毯作り中国 (7)
展示会 (10)
絨毯いろいろ (5)
物づくり (3)
京都 (2)

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QRコード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。